高齢化である今、私たちも確実に歳を重ねています。

皆さん、自分や周囲を取り巻くご家族に介護が必要になったときどうしたら良いか知っていますか?

介護は予期せぬ事態で突然訪れることもあります。

介護が必要になった例

介護必要

近隣に一人暮らしの親が住んでいるAさんの例

30代女性のAさんには、近所に一人暮らしをしている父親がいる。

ここのところ親の発言や行動の様子がおかしいと思っていた。

物忘れも激しい。

一人でトイレに行くのも難しく間に合わないことも多くなってきた。

歳のせいだろうと思っていたが、念のために病院に受診した。

結果、病院から認知症と診断された。

これ以上一人で家で生活してもらうのは不安だ。

しかしAさんは共働きであり、夕方までは自宅に誰もいない。

まだまだ手のかかる子供も2人いる。

こんな時どうしたら良いのだろう。

元気に一人暮らしをしていたBさんの例

ある日、転倒して腰椎の骨折をしてしまったBさん。

病院に入院になって治療を行った。

経過は良好であり、リハビリが終わったら退院と言われ、退院の目途も見えてきた。

しかし、長期の入院で急激に体が衰えてしまった。

これまでは、自分で家事をしたり、自分のことは自分でしていたが、今では歩くのもやっとである。

果たして退院後、自宅に戻って前のような生活できるのだろうか。

夫と二人暮らしをしているCさんの例

夫婦共に元気に生活していたCさん。

ある日、夫が脳梗塞をおこした。

一命はとりとめた夫であるが、半身麻痺の後遺症となってしまった。

治療を行い、リハビリをして退院予定であるが、今後着替えや一人で風呂に入るのは難しそう。

夫は体系も大きく一人で介護していくのは難しい。

夫と共に生活するには今後どうしたら良いのだろうか。

こういった話を耳にしたことはありませんか。

今までは元気に過ごしていたはずなのに・・・。

こんな時「介護が必要になるときがこんなに早く来るとは思わなかった」と思う方が多いようです。

そのため、介護の準備を何もしていなかった、どうしたら良いかわからない、と思う方も多いようですね。

介護が必要になったときの問題

老後

前述の例に一例ずつ今後の生活で不安なことや何が問題になるのか抽出してみましょう。

Aさんの例

Aさんの父は、認知症と診断されてしまいました。

症状としては行動や発言がいつもと違い、物忘れも激しくなっていますよね。

そうすると、一人でいるときに、どこかへ出かけて帰り道が分からなくなってしまったら・・・

食事の管理は一人でできるのだろうか・・・

周囲に迷惑になるようなことになってしまわないのか・・・

等々様々な問題がでてきます。

この状況を解決するには、誰かそばにいることが必要になってきます。

Bさんの例

Bさんは一人暮らしをしていて、骨折により入院をしないといけなくなりました。

治療過程において、安静の時期もありますし、痛みで思うように歩けない時期もあるかと思います。

若いころに比べ、歳をとるとともに回復力も低下してきます。

今までは自分で生活していたBさんでも、入院生活が長くなることで、体力も衰えてしまいます。

退院をまじかにして、なかなか体力が戻らない中で、

これまでのように家事はできるのだろうか・・・。

買い物はできるのだろうか・・・。

家の管理はできるのだろうか・・・。

等、一人では困難なことが予測されます。

この状況を解決するには、家事など一人では困難なことを誰かに手伝ってもらう必要があります。

Cさんの例

Cさんの夫は、脳梗塞による半身麻痺の後遺症が残っている状態です。

リハビリをすることで、半身麻痺の後遺症があっても残存機能を活かして生活ができるようにリハビリテーションを行ってくれるでしょう。

しかし、Cさんの夫はお風呂に入ることや、更衣が今後困難な状態にあります。

だからと言ってお風呂に入らないということはできません。

これを解決するには、入浴、更衣の介助を手伝ってくれる人が必要になってきます。

この3例で共通していることは、介護が必要になるときは、一人で何かすることが難しくなった状態で、身近な誰かがそれを何らかの理由で手助けすることが難しくなった状態です。

ですので、人の支援が必要になります。

ではその支援を受けるには具体的に、どうしたら良いのでしょうか。

皆さんはこんな時介護保険サービスを利用できることを知っていますか。

介護保険とは?介護保険を利用しよう!

介護保険

皆さんは介護保険というものを知っていますか。

介護保険とは介護を事由として支給される保険のことです。

前述例のように介護が必要になった高齢者に対して、必要な介護のサービスを提供し生活できるよう支援し、また家族の負担を軽減させるためにあるものです。

しかし、この介護保険というものは皆が受けれるとは限らないのです。

介護保険の仕組みを知って、いざという時にスムーズにサービスを受けれるようになりましょう。

介護保険の保険料ってどうやって支払わているの?

介護保険料は、サービスを利用する介護者が、料金の1割(一部の高額所得者は2割)を負担しています。

そして、残りは税金と40歳になったら介護保険料を納めており、それによって保険料が構成されています。

40歳になると、健康保険に加入している方は健康保険料と合わせて介護保険料が引かれています。

65歳になった月からは、健康保険料とは別にお住まいの区市町村に納めていただきます。

年金から天引きされるか(年金の受給額が18万円以上の方)納付書または口座振替により納付する形になります。

介護保険っていつから受けることが出来るの?

介護保険は40歳になって介護保険料を納めるようになってから、サービスを受けることが出来ます。

しかし40歳~64歳までの第2被保険者と65歳以上の第1被保険者では利用できる内容が異なります。

第2被保険者は指定されている特定疾病に対して介護が必要な状態となり、要介護認定を受けた場合に限り、介護保険のサービスを受けることが出来ます。

<特定疾病の範囲>
がん(医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがない状態に至ったと判断したものに限る。)※
関節リウマチ※
筋萎縮性側索硬化症
後縦靱帯骨化症
骨折を伴う骨粗鬆症
初老期における認知症
進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病※
【パーキンソン病関連疾患】
脊髄小脳変性症
脊柱管狭窄症
早老症
多系統萎縮症※
糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
脳血管疾患
閉塞性動脈硬化症
慢性閉塞性肺疾患
両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
(※印は平成18年4月に追加、見直しがなされたもの)

以上になります。

第一被保険者になり、介護が必要な状態になったら、介護認定の申請を行います。

申請を行うと次に認定調査が行われます。

どれだけの介護が必要になるのか査定をしてもらうために,認定調査をする人に現状況を伝えるのです。

そして、認定調査で介護保険によるサービスが受けれるかどうかが決定するのです。

介護保険を利用できることになったら、介護度が決定します。

簡単に言うとどれだけの介護が必要になるのかというものを7段階に分けて決定しているのです。

それにより受けられるサービスの内容も変わってきます。

7段階は要支援1~2、要介護1~5に分けられ、要介護5が最も介護が必要な状態にある人を言います。

介護サービスってどんなものがあるの?

介護サービス

  1. 自宅に訪問して、買い物や掃除などの家事や食事や排せつ、入浴などの介助をする訪問介護
  2. 自宅に訪問して、医師の指示に基づく医療処置、医療機器の管理や薬は確実に飲めているか、病状は悪化していないかなど健康面の管理をする訪問看護
  3. 利用者の自宅に訪問してリハビリテーションの指導・支援などを行う
  4. 施設に通う利用者に、食事や排せつの介助、リハビリやレクリエーションなどを提供するデイサービス(午前、午後の部、または1日)
  5. 家族の都合などにより、一時的に自宅介護が困難となったときは、施設に利用者が短期間宿泊し支援を得られる短気入居施設
  6. リハビリ中であり現状況では自宅で生活することが困難であったり、家族が介護をする準備が整っていない場合に入居する介護老人保健施設
  7. 介護用品のレンタルや販売
  8. 自宅で安全に生活できるように自宅のリフォームするとき

等々様々な介護サービスを受給することが出来ます。

担当になるケアマネージャーという介護支援専門員がいますので、良質な介護サービスを受けるためにケアマネージャーとの連携も大切になってきます。

また介護保険の申請から介護認定がおりるまでにおおよそ1か月程度時間がかかりますので早めに申請しておくことが大切です。

受けられるサービスもたくさんありますが介護度によっては受けられないサービスもありますので必要になる前からそれらの知識を得ておきましょう。

まとめ

人生を歩んでいくうちに、様々な理由により介護が必要になるときがいずれ来ます。

直前になって、介護の知識を得ていざ介護という余裕はありません。

必要となるタイミングは人によって違いますが、いずれにしても早めに知識を得ていて、いざという時に備えておくにこしたことはないですね。

そして人生の最期の時まで豊かな人生であったと思いたいですよね。

自分も含め、周囲の家族も今後、介護が必要になってくると思います。

直前になって、介護の知識を得ていざ介護という余裕はありません。

いつまでも充実した人生でいられるように、余裕をもって予め介護が必要になったときにしなければならないことの知識を得ておきましょう。